ピッタマ! 魂の音を聴け

回 文 と か 回 文 と か 、 あ と 備 忘 録 。

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『白夜行』 東野圭吾

会社の同僚から借りた『パラレルワールド・ラブストーリー』があまりにも詰まらなかったので、分厚い為に積読してあった本作品を読むことを決意。(これもまた別の友人からの借り物。すみません)。8時間かけて、けれど一気に読みました。


面白かった。
哀しかった。



まず、ストーリーに関して。

私にしては珍しく感情移入して読んだ。多くの人がそうであると思うが、感情移入の対象は亮司。
雪穂に関しては、最後の最後まで得体が知れず、それがまた彼女の背負った業を想像させて、哀しかった。(こんな人近くにいたら嫌だけどね。)



さて、構成に関して。

時間軸は亮司・雪穂11歳~30歳まで、順を追って流れている。
ここで上手いのが、この19年間の時間の流れを、何年何月、と言うふうに記述しないところ。実際に過去に起こった社会現象や事件・事故に関して、登場人物に語らせている。年号を言うよりこの方が読者の肌の感覚に近く、わかり易い。よくここまで構成を考えるな~。細かいな~。と感嘆せずにはいられないです。はい。



あんまり面白かったんで、TBSドラマのページも閲覧した。
随分と設定が変わっとるやないの。勿体無いような、これはこれでいいような。
個人的に原作の“笹垣”が好きなので、武田鉄也はミスキャストに見える。もう亡くなってしまったが、いかりや長介に演じて頂きたかった。
雪穂=綾瀬はるかのキャスティングも、声質が合ってないように感じる。

まぁ、門外漢が何言っても意味ないっすね。
それ程までにこだわりをもっちゃう作品だったってことです、はい。


東野圭吾の時代ごとの作風と作品の完成度は、ちょっとチェックしてみなくては。と思う。

後で感想を書く作品

面白いのを2冊続けて読んでしまったので、頭が飽和状態で感想が書きにくい。
後ほどゆっくり。

『アフターダーク』村上春樹
『白夜行』東野圭吾

『きのう、火星に行った』 笹生陽子

小学校中高学年の子供がいたら、読ませたい本。

文章や表現に違和感がなく、一気に読める。


大人になった後に、よくこれだけ子供の感性が書けるなぁ。と思うが、果たして本当に子供の感性が描かれているかは、大人の自分にはもう分からない。


同作家の作品は『ぼくらのサイテーの夏』も以前読んだが、これも良かった。

『パラレルワールド・ラブストーリー』 東野圭吾

私は多読家でもなく、趣味の範囲が狭いので、東野圭吾はあまり読んだことがない。
『昔僕が死んだ家』『容疑者Xの献身』、そして本作品。



注*ここより先、ネタバレの危険あり。



時系列を並べ替えた構成。主人公の記憶の矛盾に先へ先へと読み進めたくなったが、ストーリー6割くらいのところで、先が読めてしまう。まぁ、その先をどこまで予測させるかというさじ加減も、作家の力量の一つだと思うが。
最後のオチ(?)も容疑者Xと同じ系統。もしも他の作品もオチのパターンが同じなら、これほどつまらない小説家もいないんじゃないか?
いや、水戸黄門なんかは毎回同じ展開だからな。それはそれでいいのか。

ミステリなら、もっと頭をガツンと殴られたようなトリックが欲しい。
言葉の表現は見るべきところはなし。
エンタテイメントとしてなら可。

『薬指の標本』 小川洋子

この作家、時代の寵児のように思われる。
随分と作品が映画化されている。同タイトルは、フランスで映画化されている(私は見ていない。聞きかじったところによると、一点設定が大きく違う以外は、ほぼ筋は同じだが、フランス映画特有?の、霧がかった雰囲気が映画にはあり、小説は乾いている)。

まぁ、映画化しやすい作品だったんだろうな。とは思う。いい文学作品が映画化されるとは限らない。

面白く興味深く読んだが、あまり好みではない。
表現の一つ一つが、人生を突き放したような匂いを醸し出している。
比喩表現が、不適格のように思われる。(主観の問題だが、「言葉でごまかしている」感がある。)

同時に収録されている、『六角形の小部屋』の方が良かった。
が、時代が進んだ後に残る作品かどうかは甚だ疑問。


今回は辛口の感想。

『トリツカレ男』 いしいしんじ

背表紙のあらすじを読むと、「ピュアなラブストーリー」とあり、買おうか買うまいか悩んだ。
が、『ぶらんこ乗り』も素晴らしく良かったので、購入。

スプートニクの恋人、なんか読むと胸のあちこちに角ができるような心持になるが、こちらは心が温かく柔らかく涙もろくなる。
読む人をどんな心持にしようと、いい作品はいいやね。


・・・いしいしんじが「癒し系」とか変な系統で呼ばれたら、嫌だなぁ。

『スプートニクの恋人』 村上春樹

文章に比喩とか装飾が多くて、辟易した(が、何とか読めた)。

この小説を薦めてくれた人にその事を伝えると、
「村上春樹作品の中でもこれが一番比喩や装飾文が多い」とのこと。

村上春樹とは、「風の歌を聴け」(←面白かった)、「パン屋再襲撃」(←面白くなかった)、「ノルウェイの森」(←どこがいいのかわからなかった)と脆弱な付き合いしか持たなかったが、本書はなかなかに面白い。

だが、「何が面白いの?」 と尋ねられると、たぶん上手く答えられないんだろうな。

薦めてくれた人に感謝。



さて蛇足。
なんか、「日本の作家」というと

男性作家なら 村上春樹
女性作家なら よしもとばなな

という図式があるよね。
私の場合、どっちも読み出すにはそれなりの気力体力、覚悟が要ります。

『空のオルゴール』 中島らも

いや、くだらなかったが、面白かった。
愛すべき登場人物。

ストーリーはさして重要じゃないんだよね。この場合。

『ぶらんこ乗り』 いしいしんじ

4日くらい前に読んだのだけれど、早速いろいろと忘れてしまった。
やっぱ備忘録必須ですよね。

一冊の本がありまして。
それは女の子の一人称で語られておりまして。
「今はいない」弟が、幼い頃に物語を綴ったノートがありまして。
そこから幼い頃の記憶が広がりまして、
読者はその記憶を読んでいく。


ああ、明かしてしまうのは勿体無い位に、本当に素敵な話でした。

電車の中で涙を流してしまいました。

たぶん、何度読んでも素敵なお話だと思う。

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